第4章 4
それは、リヴァイたちが調査兵団に捕まったときのことだ
手錠を掛けられ膝をつかされたときにエルヴィンの横にいたのを見た
身長は小さくて、青みがかったグレーの大きな瞳、小さな顔に血色のよい薄い唇、肩につかないほどの真っ黒な髪
そして、あの堂々とした態度
あまり認めたくはないが一目惚れというやつだ
地下街から兵士になったことによく思わないやつが沢山いたがノアはそんなこと関係なく話しかけてくる
あいつは強くて弱みがないと言われているが、よく見ているとたまに不安げに瞳を揺らすことがある
それら全てに惹かれた
ギシギシと音がなる廊下を歩いていると前からミケが歩いてくる
最初は捕まえられたり、匂いを嗅がれたりとあまり良い印象はなかったが最近では酒を飲む仲になってきている
「……リヴァイ」
「なんだ、…おい、酒くせぇ」
「談話室に忘れ物をした、とってきてくれ」
「は?てめぇが行けよ」
「部下に呼ばれてるんだ、たのんだ」
「…チッ、くそが」
あんなに酒を飲んだ状態で部下のもとに行くのもどうかと思うが
仕方なく談話室に忘れ物を取りに行くことにしたリヴァイ
湯冷めしないように上着を羽織って