第4章 4
最近なぜか来ることが多い幹部棟
ノアの部屋に入りベッドに寝かせる
相変わらず殺風景なこの部屋
調査兵はいつ死ぬかわからないから荷物は最低限にしているとは言っていたがノアの部屋は少し寂しすぎる
自分の荷物は服ぐらいなのかというほどだ
リヴァイはノアから離れ部屋に戻るために扉へ向かおうとする
「………ないで…」
「あ?」
ノアの寝言だろうかリヴァイは動きを止めた
「……置いてかないで」
「……」
「……一人に、しないで」
苦しそうに唸るノアの目尻には薄っすらと涙が出てる
「…くそが」
部屋から出ようとしていたリヴァイは踵を返し、ベッドの横に椅子を置きそこに座る
そして、ノアの黒髪を優しく撫で
「お前は一人じゃねぇだろ」
目尻に浮かぶ涙を袖で拭い取る