第4章 4
どれだけそうしていたのか、扉がノックされた音に気づいたノアは返事もせず扉を開いた
「おわ!急に開けないでくれよ」
そこにいたのはボサボサな髪をポニーテールにした中性的な顔のメガネ
「…ハンジ、なにか用か」
「ノア!食事にでも行かないかい?ご馳走するよ!」
「……は?」
ハンジは、そうと決まれば!と言ってノアを部屋から引っ張り出す
廊下に出ると横にはミケもいて
少し遠慮がちな態度にノアはふっと笑った
それからしばらくたって、酒場で食事をしていた三人はいいぐらいに酒が回っていた
ハンジはすでに酔って眠っている
「……エルヴィンか?」
「………あぁ」
「だろうな、今日一度も顔を合わせていないのに気づくとは思えんからな」
そう言ってグラスの中身を飲みほすノアはそれなりに酒に強い
この二人が突然飲みに行こうと言ったのはエルヴィンのせいだということはわかっていた
「…ハンジは……、お前の様子が変だとは言っていたぞ」
「……そうか」
相変わらず鋭いなとすでに眠っているハンジを見て笑う