第13章 13
橙色に染まっていた空は徐々に黒へと姿を変え
ふと空を見上げれば多くの星と綺麗に半分になっている月が眺める
いつも、反省という名の自己嫌悪に陥るのは日が落ちてからだった
今思えば、その日命を落とした人間を思い浮かべては涙を流していた気がする
でもそれは、寂しい、悲しいという意味のものではない
(っ、あとは、頼んだ…)
(約束、守れなくてごめんな)
(…無事で、よか…た……)
ひとりひとり、覚えている
忘れたくても、忘れられない
これは、背負うべきもの
背負わなければならないものだから
忘れることなど許されない