第12章 12
「……それって」
長い沈黙の中、おずおずと言葉を発したのはアンナ
今回の一連を見ていたからか、感がいいのか
「うん、今回ととてつもなく酷似しているんだ」
「………」
ただただ重たい空気が漂う
ひとつも音が発せられないこの部屋はさぞ異様だろう
ただ、私を含め全員が何を言えばいいのか、迷っているように思える
「話はそれで終わりか」
「……え」
突然声を出したリヴァイ
足を組みソファに深く腰をかけ目を瞑る
その姿はいつもとかわらない
「それだけでお前らがそこまで狼狽えるわけないだろう」
ゆっくりと開かれた三白眼に捉われ、身動きができない思いだ
「……あぁ、まだ続きはあるよ」