第12章 12
弱々しい朝日が部屋の中に日を差し、また今日がくることが憂鬱になるくらい身体的にも精神的にも疲弊している
変わらず良すぎるほどの天気
昨日犠牲の多かった班、カイルの班だが、そこにノアが臨時で入ることになった
ノアは嬉しそうにしていたけど、カイルは複雑な表情だった
馬に乗り、すぐさま壁へと向かう調査兵団
ここからはノアたちとは別行動だったから
壁外でのことはわからない
ただ、中に戻ってきたときには目にはなにも写していないノアがいた
何があったか聞いても教えてくれないし、これ以上思い出させるものでもないと思った
でも、これは知っておくべきだと感じて、何があったかわかる人に聞きまわったりした
色々な証言の中、出た答えは
カイルがノアを庇って巨人に喰われた
ということだった