第11章 11
ハンジは少し言いづらそうにしながらも口を開いた
「…犠牲が出てしまったんだよ、たった1人ね」
それを聞いたとき、今まで歴代の巨人捕獲作戦のことを聞いていたリヴァイはこれまでよりはマシじゃないかと思った
今までは何十人と巨人に殺されながらも失敗した例をよく聞く
それを捕獲まではできて、犠牲になったのも1人だけとなると良い収穫になったのではないか
「なるほどな」
だが、そう思っていたのはリヴァイだけのようで
エルヴィンも困ったように眉が下がっていて
「ノアのとこのリアムかアンナだな?」
それを聞いたハンジは少し目を丸くさせながらもコクリと小さく頷いた
エルヴィンは
はあ、と大きなため息をつき
まずいな
一言そう呟いた