• テキストサイズ

【進撃の巨人】後悔しないため

第10章 10





“大切なものは何だ?”

突然の問いに不覚にも動揺した

つい最近大きく膨らんだその気持ち

周りのやつは気づいているというのに

なぜお前だけは気づかない

目の前を通り過ぎようとしたノアの腕を掴んだ

え、

そう小さく発するノアを引っ張り、少し早歩きで廊下を進む


「ちょ、リヴァイ?」


ノアの部屋に入るなりノアをベッドに押し付けた

リヴァイを見上げるノアの瞳には少しの恐怖と多くの驚嘆が見て取れる


「なぜ避けていた」


それは、ここ数日のこと

最初は話しかけようとすれば逃げられたが

最近は姿を見るといなくなる

あからさまな避け方だった

突然のことに戸惑いや動揺、少しの怒りを覚えた

あの日は積極的に抱きしめたりしたくせに、次の日から避け始めるとはどういうことだ

だがそれと同時に心のどこかでホッと安心していた気がする

こんなにも自分の気持ちが複雑になるなんて、今まで知らなかった



/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp