第9章 9
部下に助けを求められ、急いで駆けつけたリヴァイのいる部屋
まさか、掃除をしているとは思ってもいなかった
部下の焦りようから、暴行でも起こっているものだと
だが、それ以上に驚いたことがある
ノアが声を上げて笑ったことだ
昔はハンジが馬鹿なことをしてみんなで大笑いしたようなことはあったが
ここ何年かは全く見ていない
微笑むか、くすっと笑う程度だった
なんか文句あるか、と言いたげなリヴァイはそのことに気づいていないだろう
ノア、やっぱりお前にはリヴァイが必要なんじゃないか
避けていると後悔するぞ
告白はしたが、恋人同士になるつもりはない
俺といてもノアがいつも笑っていることなどないだろう
むしろ、何も喋らない俺の代わりに気を遣って色んな話をするかもしれない