第9章 9
突然の告白
今までもそれとなく言われたことはあったがノアは自分を元気付けるための冗談だと思っていた
今回もそうだと思った
でも、ミケの目を見るといつになく真剣で
冗談だろ
なんて、軽い気持ちで言ってはいけないと思った
ミケは昔からの馴染みで、初対面だと匂いを嗅いで鼻で笑う失礼な人で、かなりの実力者で、無口で、部下想いで、
「今、返事を聞きたいわけではない
お前を困らせるのも嫌だ
だから、お前を想うやつがいるということを覚えておいてくれ
お前はここに、調査兵団に必要な人間なんだ」
……ミケは、私の大切な、友人