• テキストサイズ

【進撃の巨人】後悔しないため

第9章 9





だが、人の話を聞くばかりでノアは自分の話を全くしない

悩みなどないというかのように装う

俺もハンジも何度か吐き出させようとしたが上手くいかず

そろそろ限界が近いように思える



「ノア、…俺も本当のことを言おう」


最近は、やっと弱さを見せるようになってきているが

まだ、多くのことを1人で抱え込んでいるのだろう


「俺もあの時、お前に後悔していることはないかと問われた」


今から言おうとしていることは、ノアの悩みを増やすことになってしまうかもしれない

だが、俺も限界だ

ずっとノアを見てきた

その小さな背中にのしかかるものも

それを1人で乗り越えようとしていることも

泣きそうになりながらも人の前では涙を流さなかったことも

ずっと、近くで見てきた


「あの時の言葉は冗談なんかではない」

「………え?」


これからは、見ているだけでなく


「俺は出会ったときから、お前が好きだ」


隣で、支えたい



/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp