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【進撃の巨人】後悔しないため

第9章 9





誰もが俺と同じことを思っているだろう

多くの人間が命を救われた、相談に乗ってもらい心を救われた

そう言っている

ノアは大層なことはしていない

ただ話を聞いただけだ

なんて言うが、ただ話を聞くというのが大切なことなんだと思う

悩みを吐き出さずに自分の中に留めていたら、そのうち限界がくる

それがどう現れるかは人によって違ってくるがいずれも良いこととは言えない

限界がきて、調査兵をやめていったやつを何人も見ている

その時に、相談していれば違ったのかな

そう言って兵団を去る者もいた

調査兵は他の駐屯兵や憲兵と違って人数が少ない

とは言っても全体で300人程いる

毎日この人数の僅かな変化などを見ている余裕などない

そんな中、ノアはいつもと様子が違う兵士がいればすぐに声をかけ

その兵士の本音を引き出す

柔らかな雰囲気を作り、ノアが聞き出すのではなく、その兵士が言い出すのを他愛もない話をしながら待つのだそうだ

とてもじゃないが、俺にはできない

俺の場合は沈黙が続き、兵士に気を使わせてしまうだろう




本当に尊敬する






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