• テキストサイズ

【進撃の巨人】後悔しないため

第9章 9





ハンジといいミケといい

本当に自分は仲間に恵まれている


「ミケ」

「…なんだ」

「キミは前に何故調査兵団に入ったのか、と聞いたね」


それは、エルヴィンが団長になったばかりのころ

ハンジとミケと飲みに行ったあと談話室で飲み直した時だ

あの時は、劇的な死を遂げるためだと言った

ミケに冗談が下手だと言われたな


「……本当のことを言おう」

「……」


少し目を見開くミケを見てふわりと笑ったノア


「そうだな、一言で言えばただの追っかけだ」


最初は、人類のためだの希望を繋げるだの

そんなことを思ったことはない

私は調査兵としての志を持って入団したわけではなかった


「少しでも近くにいたい、ただそれだけだった」


抽象的な話でも、ノアを昔から見ているミケは言っていることがわかるようだ


「できる限り隣に、最期は一緒に」


ずっとそう考えていた

それが、若かったと

幼稚だったと、思う



/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp