第9章 9
「さて、本題に入るよ」
意気揚々と椅子に座ったハンジはお茶やお菓子をテーブルに並べ準備万端といった感じだ
これから何時間もここにいなければならないと思うと身も凍るようだ
「ノアはリヴァイとどこまでやったの?」
カップを持った手がピシリと固まった
いきなりその話をしてくるとは、さすがというか
カップの中の紅茶はゆらゆらと揺れている
「まあキスは済ませているだろう?
それより先、セックスはした?」
「ちょ、ハンジ!」
ガチャンと乱暴にカップを置き、立ち上がる
「なんだ、まだやってないのか」
いつも落ち着いた素振りのノアが珍しく顔を赤くし、少し焦っている
動揺が見て取れるノアにハンジは嬉しそうにクスリと笑い
「こんな話をするのは何年ぶりかな?」
巨人の話をする時と同じように無邪気な笑顔で楽しそうだった
ノアは気を落ち着かせるために、深く深呼吸し、椅子に座る
「そうだな、……何が言いたい?」
いつもの調子に戻ったノアの鋭い視線をものともせずニコニコと紅茶を喉に流す
ゆっくりとカップを下ろし、真剣な表情をしたハンジ