第5章 初めての合宿
10分前…
ポケットの中の携帯が鳴り響いた。消灯まであと、2時間近くの時間帯だった。俺はポケットから携帯をすぐに取り出した。携帯には『緑間真太郎』と表示されていて、すぐに電話に応答した。
あいにく緑間っちはまだ部屋に帰って来ておらず、遥っちが小さな悲鳴をあげたとき焦りまくっていた。
走ってエレベーターにのり、6のボタンを押す。
彼女が危険に晒されているかもしれないと思うとエレベーターの動きが遅く思えた。
6階についた瞬間遥の部屋まで迷わず直行し、インターホンを押した。
出迎えてくれたのはパジャマ姿の遥っちで今にも泣きそうな顔をしていた。
「雷怖いって…子供ッスか…ホント可愛いんだから…」
俺は彼女の頭を撫でた。その瞬間、雷がピカッと光り、遥っちは俺に抱きついてくる。
「子供だし…」
遥っちは睨みにくる。
その瞬間、遥っちを不覚にも可愛いと思ってしまった自分がいた。
「遥っち、一回この状態やめよっか。
俺の理性がぶっ飛ぶッス。」
俺は一度遥っちを離す。また、雷がピカッと光り遥っちは怯えてクローゼットに入ってしまった。
「遥っち、もう大丈夫ッスよ。俺がいるッス。
クローゼット開けてもいい?」
遥っちは全く答えてくれない。
「開けるよ?」
クローゼットを開けると彼女はクローゼットの奥に縮こまっていた。
俺はクローゼットにいる遥っちをお姫様抱っこした。
「もう大丈夫。俺がついてる。」
つい口調が変わってしまった。だって、雷で怯える可愛い子は放っておけないから。