第5章 初めての合宿
携帯を落としてしまったからには仕方がない。
今彼に一番効く方法。それは、
「やめてっていってるじゃない!」
私は征君の顔を叩いた。
「目を覚ましてよ!私が好きなのは貴方じゃない!あっちの征君なの!」
何故か、目から涙が溢れていた。
私は3階でエレベーターが止まった瞬間、走って降りた。
「僕が叩かれるだと…」
彼女にビンタされた後、俺は放心状態になっていた。
その後また5階で止まり、真太郎が乗り込んできた。
真太郎は遥が落とした携帯を見つけ、拾いあげる。
「そうか…閉じ込めておけばいいんだ…一生僕から逃げられないように…」
僕がぶつぶつ言っていると真太郎が僕の胸ぐらを掴んだ。
「さっきから黙って聞いてみれば…赤司、お前はやはり馬鹿なのだよ。いいか、あいつはお前の思い通りにいかない。俺が行かせないのだよ。」
そう言って真太郎は降りて行った。僕もすぐに降りる。
(このやり方では遥を手元に置いておけないぞ。)
もう1人の僕が話しかけてくる。
(うるさい、お前は見ておけばいい…)
僕は無理やりもう1人の僕を沈めた。