第5章 初めての合宿
私は征君が出て行った後、部屋に入りソファーに座った。
「はぁ…」
私は溜息をつく。なんなの…仕組まれたんだやっぱり…
今の気分で海を見ても霞んで見える。
_ピンポーン
部屋のインターホンが鳴った。正直今は放っておいて欲しい。私はインターホンを無視する。
_ピンポーン
しつこいな…なんなの?
私はドアを開ける。
「はい…なんか用?って真ちゃんと涼太。」
2人が私の部屋に来た。なんかあったんだろうか。
「赤司の後をつけていたがやはりここだったか…」
「遥っち大丈夫ッスか?」
「何が?」
「目が赤いのだよ…」
真ちゃんがハンカチをポケットから取り出し、私の目元をそっと拭いた。
「いやぁ、仕組まれたかも…征君に」
私は作り笑いをする。
「油断禁物なのだよ。いいか、あいつに気を許すな…」
「遥っち。何かあったら電話くださいッス!」
涼太は電話番号を書いた紙を渡してくる。
「そ、それが…携帯、家に置いてきちゃってさ…」
私はごめん、と手をあわせる。
「はぁ…俺の携帯を持っておくのだよ。肌身離さずだぞ、いいな?」
「わかった。」
私は、真ちゃんと涼太の気づかいと優しさをしみじみと感じるのであった。