第3章 理由はカンタン
「…くん、相葉くん?ね、大丈夫?」
「え?…わっ!待って待って!」
コンコンされて、慌ててタオルを腰に巻く。
「い、いいよ~」
「失礼しま~す…。わっ!」
「え?な、なに?」
「う、ううん…」
「?どうかした?」
「え?あ、叫び声がしたから…。何かあったのかなって」
「へ?ああ、ううんっ、なんでもないなんでもない。ゴメン、心配させちゃって」
「そう…?あ、洗濯終わってる。もう乾燥機回せますから、えっと。それも…」
それ=パンツ
「あ、そうだね。もう入れちゃっていいの?」
「うん。入れたら、これと、こっちのボタンを押してもらえば」
「はいはい、これね?りょーかい!」
「あの、なにか着てます?ジャージとか…」
「ううん、大丈夫。寒くないし」
「そ、そう、ですか」
洗濯機の中には洗い上がった俺の服たち。お。ちゃんとネットとか入れて洗ってくれたんだ…。さっすが女の子。色移りしないように、とかだよね?これって。シャツ黒だし全然いいけどね。じゃ、このパンツもポーイっと!よし行けっ。早く乾け~!