第10章 笑撃の真実
【今日はごめんね?お詫びに俺らからプレゼント!今度はノンドッキリ☆】
これ、翔ちゃんの字だ…。
【絶品フレンチで機嫌直して!】
マツジュン。覚えててくれたんだ…。
【店内ではチューしないよーに】
ニノ~…。しないよっ。
【しちゃダメ。花は俺んだから】
~~~リーダー!?どこまで本気なの、ホントにっ。
「…フフ」
も~~~
なんだよ、もう!みんなして…っ。
…うん。
ホントはわかってる。今日のも、みんな俺のためにいろいろ協力してくれたんだって。おかげで花ちゃんの気持ちもわかったし、俺の気持ちも…よりハッキリわかった。結果的にねっ?
四人の『頑張って~?』
あれは、オフザケじゃなかったんだ。回りくどい、遠巻きなエール。こんな用意周到にいろいろ準備しといて、みんなシラッといつも通りの顔してさ?やんなっちゃうよね、ホントに。まんまと騙されたわ。
ま、好きなんだよね、こういう…全力で、真面目にくだらないことするのが。そうだよ。そういうグループだったわ、嵐って。
「…」
なんてことない封筒
そこからまた、聞こえた気がした。史上最強に心強い、みんなの本気エールが…。