第10章 笑撃の真実
「あ、相葉くん…?どうしたの?」
「ううん、なんでもないっ」
思わず涙ぐみそうになった俺は、気を取り直して花ちゃんに向き直った。
せっかくのプレゼント、無駄にはしないよ、みんなっ!俺、今度こそ頑張るから!本気で!やってやるぜっ!!
そうとなれば…
善は急げ!!
「花ちゃん、このあと時間ある?」
「え?」
「もしよかったら…一緒にゴハン行かない?」
「ゴハン…」
「フレンチ。嫌い?」
「!好きです!」
「…」
「あ。…えっと。フレンチ、が…?」
「…フフ」
そんな照れなくたって。
昼間、俺のことも好きって言ってくれたの、ちゃんと聴いてたからね?(笑)
「じゃ、僕とデートしませんか」
「で、デートっ!?」
「うん。…俺、もっかいちゃんと、告白し直したい」
「!」
「ダメ?」
「…ううん…」
「…良かった」
真っ赤な顔で俯いてる花ちゃん。
…可愛い。
もうお互いの気持ちはわかってる。でも、俺、ちゃんとしたいんだよね。今日はとんでもないジャマが入っちゃったし?
手を握ると、ビックリして花ちゃんが顔を上げた。
「行こっか」
「…うん」
今度はちゃんと、よそでやろ。仕事場離れたとこで。プライベートでね?
ちゃんと…
今度こそっ!
ちゃんと…チューしちゃおっと♪
そして
「すっげー…。見て。星、超キレイ」
「うっわ、ホントだぁ~…」
「…ま、花ちゃんのがキレイだけど」
「…。!?」
「フフ」
俺と花ちゃんがおそろいのバスローブを着れたかどうかは…
また別なお話☆
2015/10/31