第10章 笑撃の真実
で
収録が何とか全部終わって
帰り道
「あ、相葉くんっ」
「…」
その声は…
「エッ、花ちゃんっ?」
「お疲れ様、です…」
「う、うん…。え、どした、の?こんな時間まで…。あ、仕事か」
「ううん。あの…。これ、みんなが相葉くんに渡してって…」
「俺に?」
みんなってのは…メンバーだよね。
メンバーが、俺に…
「…」
怪しい。
だってっ!今日のあいつら全く信用ならねーからっ?
ったく、あんなタチの悪いドッキリ仕掛けやがって。しかもテレビでもないのにっ!手ぇ込みすぎだっつのっ!!
思い出してイラッとしながら、用心深くその封筒を開けた。
どうやら中に仕掛けはないみたいだけど…
「何だコレ?」
封筒の中には紙切れ一枚と、何かのチケットが二枚入ってただけ。
これ…レストランの名前?なに、お食事券??
…あ。
これ、この名前…前にマツジュンが話してた、話題のフレンチっ?『今度連れてってよ~』なんて冗談半分に言ってた、超有名店の…?
慌てて紙切れを開くと、そこには小さい字でこう書かれてた。