第4章 妄想と疑惑、再び
「せっかくだから、ちょっといいヤツ…。ね、相葉くん詳しい?」
「…」
「…相葉くん?」
「…。えッ?」
やっば、また変な妄想してた…!
うわぁ~…
これガチでヤバいわ、俺。どうしよう…。
でも、かろうじてセーフだよね?だってまだ…着てたし、バスローブッ。ギリセーフっ!
「?」
「あっ、じゃ、じゃーさ。アレだ!バスローブ買ったら、次来た時、今度こそ貸してねっ!」
「え?」
え?
な、何言ってんの、俺―――っ!?
『次』、とかっ。いかにもまた来たいみたいな…。いや、来たいけど。花ちゃんさえ良ければ堂々と来たいけど…。
って!
やっべ、マジチョー恥ずかしいっ!変なこと言っちゃった~~~ッ!!
「…ふふっ。それはちょっと」
「あ、だ、だよねぇっ?」
ほら~!花ちゃん引いちゃったじゃんっ!もーサイアクっ!!
「だって。私のバスローブじゃ、絶対丈が短いでしょ(笑)」
「…」
ん?
「それでなくても、相葉くん足長いしー」
「…」
何か…違う方に取ってくれた?っぽい…?
ハ~…
取りあえずセーフかな?いやー、ヒヤッとしたぁ…っ。