第4章 妄想と疑惑、再び
ゴォ―――…
「寒くないですー?」
「うん。大丈夫。ありがとね」
「ううん」
ちょっと首をすくめるようにして、口元が笑う。
あー…
カワイイ。
ヤバイな、これ。ちょっと、何にでもキュンときちゃってるかも。
「…バスローブとかあればよかったんですけど…」
「あー…そうだね」
それならマッパで羽織っても変じゃないもんね。
「相葉くん似合いそうだし」
「ホント?大人なオトコって感じ?セクシー溢れちゃう?」
「ふふっ。そうですねぇ。どうかな?見たことないし」
「まぁねぇ」
「あ、翔くんとかは、よくライブの時に…」
「あー、着てるね」
「似合いますよねー」
「…そうだね」
また、翔ちゃん。
マツジュンだって着てるよね?
「…」
「バスローブかぁ。今度買ってみよっかな」
「花ちゃん持ってないの?着ない派?」
「んん~…。冷えるから、お風呂上がりはすぐ服着ちゃうんですよね…」
「じゃ要らないじゃん(笑)」
「そーですね(笑)」
花ちゃん…パジャマかなぁ、寝るとき。おうちスウェット?それとも実はセクシーなの着てたりするのかな。スケスケのレースとかの…
ハッ。
イカンイカン!よけーな興味がっ。妄想がっ。しっしっ。どっか行けっ。