第3章 理由はカンタン
「…フフ。でも、なんか変な感じ」
「え?」
「相葉くんが、私の服着て、髪の毛同じ匂いがしてるなんて」
「ねー。なんでシャンプーまでしちゃったんだろうねぇ?」
「あはははっ」
「何かこういうのってさ、アレだよね。ちょっと…カレカノみたいじゃない?(笑)」
「エッ」
「…」
や
そんな
『なにバカ言ってんの!?』みたいな顔しなくても…。
えっと。
「…」
「…」
どーすんの、この空気っ?
ダレかっ、何とかして―――ッ!
って、俺しかいねぇし。
えっと、何か違う話題、話題…
「あ。そーだ!ね、このシャンプーさ、スゲーいいニオイするよねっ」
「…え。あ、そう、ですか?」
「うん。髪の毛サラッサラになるし」
「…こだわってますから」
「あ~…さっすがぁ。プロですもんね?」
「ふふっ。…あ、そうだ髪っ!乾かしますよ!風邪引いちゃうしっ」
「あ、うん。じゃ、よろしく…プロ(笑)」
「まっかせなさい!!」
ん~…
可愛いぜチキショウ!(笑)。
変なガッツポーズも、わざとリキんだ顔も、力の抜けた笑顔も
俺、全部好き。
うん。
チョー好きって思う。
そうだよ。やっぱそうなんだよ。
なぁんだ
簡単じゃん。
俺、花ちゃんに恋してんだ♪