第16章 魔王様と冬【クリスマスイブ編】
12月に入り、どのお店に入ってもクリスマス一色。
外観はイルミネーションで輝いていた。
そして、ツキノ寮もクリスマスに染まりつつあった。
皆が過ごす共有ルームには大きなクリスマスツリー。
「中井さんが来てから何回目のクリスマス何だろうね?」
私は電飾がチカチカと光るツリーの下、小さなトナカイの中井さんと眺めていた。
「今年もサンタさんは来てくれるのかな?」
小さな頃からクリスマスの時期になるとツリーの下にはプレゼントが置いてあった。
信じてると言ったら嘘になるけれど…
今年はどんなプレゼントかは密かに楽しみだった。
「欲しいモノは沢山あるんだけどな…」