第15章 魔王様と冬【こたつ編】
数日後。
共有ルームに隼くん特注のこたつが届いた。
「すげー」
皆は呆然とこたつを眺めた。
「さあ、始…一緒に鍋を囲もうか」
「すまない。俺はこれからロケに出掛けなければいけない。帰るのは明日に…」
誘いを断られてしまった隼くんはこたつに潜り込んだ。
「じゃあ僕は始が帰るまでここで待つことにするよ」
「こたつで寝ると風邪引くぞ」
「因みに始はどんな鍋が良いのかな?」
「隼の好きな鍋にすればいい」
「デザートはハーゲンダッ○だよ。こたつで食べると美味しいって、陽が教えてくれたんだ」
「そうか…じゃあ、楽しみにしている」
始くんは笑みを浮かべながら仕事に向かっていった。
そして、グラビ、プロセラの鍋パーティーは次の日の夜、無事に開催された。
賑やかな夜は遅くまで続き朝には疲れて寝ている皆の姿があった。