第14章 小さくなった魔王様
「きゃあああっ!」
バタバタと、隼くんの部屋を飛び出したのは私。
それも寝間着のままで。
朝早くから騒いでしまった私の声に同じ階に住むプロセラメンバーが自室から出てきてしまった。
「小春、どうした?」
「か、海さん…」
私はただ部屋の奥を指すことしか出来なかった。
「隼がどうかしたのか?」
海さんを先頭に隼くんの部屋に入り寝室を目指す。
「なんだ、隼が寝てるだけじゃないか」
布団をかぶりスヤスヤと眠る隼くんの後ろ姿。
「うーん…」
と、寝返りを打った隼くんはいつもと違っていた。
「隼って、こんなに幼かったか?」
「何か小さくないですか?」
何かを察した陽くんと夜くんに郁くんと涙くんが頷いた。
「隼~!起きろ~………わっ!」
布団を捲った海さんは驚き、後ろに倒れてしまった。
「隼(さん)!?」
私たちの前にはなぜか子供の姿の隼くんが眠っていた。