第12章 魔王様と甘い蜜【R18】

「小春、キミを愛したい」

耳元で隼くんにそう囁かれると、耳朶を甘噛みされる。

「あっ……！」

「感じちゃうのかな？」

「ちが………」

「じゃあ、探しちゃおうかな？小春の感じる場所」

隼くんの唇は首筋に降りていき舌で一舐めする。

ペロ…

「ん……」

ペロ…

チュッ…

「隼くん…」

チュッ…

首元で少し痛みが走る。

「うん、付いた。僕のシルシ」

隼くんの指先が触れた首元には紅いシルシ。

魔王様のシルシ。

「んっ……ふぁっ」

唇が重なる。

何度も何度も…

息も出来なくなるほどに深くなるキス。

逃げようとしても魔王様には適わない。

「はぁ…はぁ…」

「……小春」

「んん…」

再び重なった唇はさっきと違った。

舌が絡んだキス。

キスでいっぱいいっぱいの私とどこか余裕の隼くん。

唇は胸元に下がり、いつの間にか前が全開のブラウスから見える下着に辿り着く。

「ぁ…」

胸元にキスを落としながら、ブラがずらされ露わになった胸の先端に指が触れた。

「いや……」

そう言いながらも身体は反応してしまう。

もっともっと…

私に触って…

気持ちよくして…

こんな事を思ってしまう私はおかしいのかな？