第19章 魔王様とリーダー
飲み物を買い戻ると話し込んでいる2人。
離れた場所でタイミングを待ちながら話を聞いていた。
夢の途中…か。
以前涙くんが言っていたと、隼くんは話す。
夢……私の夢って何だろ?
隼くんと一緒に居られればそれでいい…
本当に?
そう自分に問う。
いつか…いつかは…
「くしゅん!……あっ……」
「小春?」
「ごめんなさい…邪魔しちゃって」
「すまない、気を遣わせて」
「帰ろっか…小春」
無事に解決したと隼くんは言った。
遊園地をでると鳴らされるクラクション。
車の窓から見えたのか海さんと春さんだった。
車に乗り寮を目指していると両肩に感じる重み。
「すぅ…」
と、寝息を立てる始くん。
1日働いて、悩みも解決して…お疲れ様。
そして、遅くまで寝ていた筈の隼くんも普段やらないことをやって疲れたのか眠っていた。
そんな2人に釣られ私も眠ってしまった。