第19章 魔王様とリーダー
「行ってらっしゃい」
朝食後、早々に出掛けた始くんを見送る。
「今日、始さんだけお休み取れなかったんだっけ?」
「働きすぎたよな~。単独の仕事も多いし…」
「大丈夫かな…無理してないと良いけど…」
「心配するな葵。あの人がへばってる所想像出来るか?」
「え?」
「「うーん…全然出来ない」」
「ふふっ…」
クラビメンバーがリーダーの心配をするも始くんなら大丈夫だろうと結果にまとまってしまった。
「始さんって、ホントに頼りがいがあって、優しいし、絶対的リーダーって感じだよね…俺たちプロセラのメンバーも尊敬してる」
「ウチのリーダーが特殊何だろ?ここまでメンバーからおかしな事始めねえか警戒されてるリーダー何ているか?」
「うーん…どうしよう。完全否定が出来ない…」
「うんうん…」
朝食の片付けをしていると聞こえる会話にふと笑ってしまう。
クラビとプロセラ、リーダーの対照的な性格はメンバーにも影響を与えていた。