第19章 魔王様とリーダー
「おはようございます。小春さん」
「おはようございます」
「おはようございます。夜くん、葵くん」
朝食の支度をしようとすると、キッチンに夜くんと葵くんがやってきた。
「今日、葵とオフが重なってるんです」
「だから2人で朝食作ろうってなって…」
「私、お二人のご飯好きですよ。とっても美味しいし…」
「小春さん程ではないですよ」
「今日は夜と作るんで、小春さんは休んでて下さい」
「じゃあ……お言葉に甘えて…お願いします」
私は2人に任せて、先に玄関の掃除を始めた。
玄関、廊下…と、掃除しているとあっという間に時間は過ぎていった。
「小春~おはよう」
「おはようございます。陽くん」
「朝飯食べ行こうぜ」
「でも…」
「たまには良いだろ?」
陽くんに連れられ、共有ルームに向かうとお味噌汁の香りがした。
「小春はここな…」
「あ…あの…」
「和食と洋食…どっちにする?」
「和食で…」
「夜~、小春ちゃん和食な~」
陽くんに流され頼んでしまった。
「小春さん、どうぞ」
「ありがとうございます」
目の前にはご飯、味噌汁、焼き魚を始め卵焼きやお浸しなどの小鉢など種類豊富だった。
「いただきます」