• テキストサイズ

【ツキウタ。】魔王様と○○

第18章 魔王様と看病


【小春】

1人用の土鍋には卵粥が入っていた。

夜くんと葵くんが作ってくれたらしい。

「はい、小春……あーんして?」

器に移し、レンゲですくうとふう…ふう…と、冷ましレンゲを私に向ける。

「じ、自分で食べられるから…」

「ダーメ…これは僕の仕事だからね。はい、あーん…」

隼くんに食べさせて貰うなんていつ振りだろう?

「あーん…」

思い切ってお粥を口に入れれば、優しい味が広がった。

「美味しい…」

「でしょ?隼様公認の味だからね…」

どうやら味見をしたらしい。

「僕も風邪ひいたら作ってもらおうかな……あ、でも…やっぱり小春がいいな」

「隼くんは風邪ひかなそうだけどね…」

魔力とか何かで吹き飛ばしそう…

「僕だって風邪くらいひくさ……小春の風邪だったら喜んで貰うよ?」

そう言ってコツンと額と額を合わせる。

「まだ熱い……」

隼くんの手が頬に触れる。

「早く良くなるように……」

ちゅっ___

「ん……隼くん……移っちゃう…」

「大丈夫……移していいよ……」

その後、キスは何度も繰り返された。

/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp