第8章 免罪体質
「そう怒るな、監視官。」
『……もしかしなくても、子供だと思ってますね…。』
「よくわかったな。」
『嫌でもわかりますよ。
っていうか、いつまで撫でてるんですかっ!!
恥ずかしいからやめてくださいっ!!』
「…たまには、悪くないだろ?」
柔らかなその頬にぷにぷにと触れる。
『…こ、こうがみしゃん……。』
「…変な顔だな。」
『誰の所為だと思っているんですかっ!!』
「悪い悪い。あまりにも面白かったんで、つい…な。」
『…狡噛さん、酷いです…。』
拗ねる様子の監視官が、とても愛らしくて…愛おしくて…。
だが、届くことのないこの感情にぐっと胸が締めつけられた……。