• テキストサイズ

PSYCHO-PASS ー真っ直ぐな瞳ー

第8章 免罪体質




「……はーい。次の料理出来ました〜。」

「お。早いな。お疲れさん。」

「…次はなんだ…?」


……次の料理を運ぶと、早速とっつぁんとコウちゃんが食いついた。


「……次はね〜。"回鍋肉"って言う、炒め物の料理。」


自慢げに言うも、聞いているわけもなく……


「……どれどれ。お、美味いじゃないか。」

「ちょ、とっつぁ〜ん…。つまみ食いはやめてよ〜っ!!」


ひょいっと箸でつまみ食いをするとっつぁんに言うと、今度は反対側からコウちゃんが箸をのばす。


「とっつぁん、皆の分もあるんだぜ?……確かにこいつは美味いな……。」

「こーら。コウちゃんまでつまみ食いやーめーろーっ!!」


叱る俺を見ても、2人はしれっと交互につまむ。


「無くなっちゃうだろ〜っ!!」

『ふふ。楽しそうですね。……何か手伝おうか?縢くん。』

「あ、悠ちゃん…。助けて、全部食われちゃいそ〜。」

『それは大変だ。』


ふざけたように言うと、悠ちゃんも困ったように肩を竦めてから楽しそうに微笑んだ。
……可愛いなぁ。

…その笑顔は、とても優しげで…天使なんじゃないかって思った…。
それか、本当に天使が舞い降りて来たんだって。

……この頃、俺はちょっぴり……いや、すごく変だ。
と、いうのも…悠ちゃんへの恋心に気づいてしまった時からだと思う……。



その時の俺は……シビュラは…残酷だな…と、ふと思っていた……。

/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp