第8章 免罪体質
Side of 縢
……俺、悠ちゃんだけを誘ったつもりだったんだけどなぁ……。
なんで、こうなっちゃったかなぁ……。
俺は、胸中でぶつぶつとそんな事を吐露しつつ料理をする。
……悠ちゃんがギノさんにとんでもない事を言っちゃったから、一時はどーなるかと思ったけど……。
…ギノさん、悠ちゃんの言うことにはあっさりOK出しちゃうんだよなぁ……。
……ていうか、あの執行官嫌いのギノさんがねぇ……。
あの話にはまだ続きがある。
その後、また悠ちゃんが
『人数は、多い方がきっと楽しいですよっ!!
皆さんも呼んでパーティーにしちゃいましょうっ!!』
とかなんとか言い出しちゃって……
1係の皆が俺の部屋に全員集合☆
……あのクニっちまでいるんだもん。
ていうか、分析官の唐之杜さんまでいるし……。
なんでいんの??
……とにもかくにも…
悠ちゃん、すげぇ……。
……。
本当は、悠ちゃんと2人っきりが良かったんだけど……。
まぁ、悠ちゃんが楽しそうだし、俺の手伝いとかもしてくれて隣にいてくれるから…いっか。
うん。
……まぁ、良いっちゃ良いんだけどさ……。
多すぎません!?
ちょっと狭いし!!
とかなんとか、胸中で文句を言いつつ料理を皿に盛りつけ持っていく。