第7章 過去
……だが、やはり
どうしても気になってしまう……。
結局、私はこっそり縢くんに聞くことにした……。
今は、彼の部屋に来ていた。
彼は"料理"が得意と言っていたので、料理を振舞ってくれていた。
『わぁ〜!!美味しいっ!!』
皿に盛られてあった料理を1口つまんでみると、
それは今まで味わったことの無いほど美味しかった。
「あ〜。こらこら。
まだ食べちゃダメだよ。全部出来てから!!」
縢くんに窘められ、ちょこっと舌を出す。
『あまりに美味しそうだったんで…つい。許して〜。』
すると縢くんは自慢げに
「"美味しそう"なんじゃなくて、"美味しい"んだって!!
まぁ、もう少し待ってて〜♪」
と言い、とても嬉しそうに笑う。
火力を強めフライパンと言う調理器具を振る。