第5章 気づいた気持ち
私達はその日。
いろんな…様々な事を私を含めた5人で話した。
本当に他愛のない話だ。
就いた仕事の事…最近の悩みや愚痴…将来の事……。
会うことの出来なかった今までの時間を埋め合わせるように長い間話し込んでいた……。
だが、楽しい時間はすぐに過ぎてしまうものだ。
『あ、ごめん。もう2時だ。仕事行かないと……。』
「えー。もう行っちゃうの〜?」
「文句言わないの。悠だって忙しいんだから。」
『ご、ごめんね……。』
文句を言う澪を宥める凜。
私は4人に謝罪した。
「別にいいよ。悠、気をつけていってらっしゃい。」
「頑張れよ!!何かあったら、相談乗るぞ!!」
「……秀、相談乗るような頭あるの?」
「う、うっせぇ…。」
『ふふ。ありがとね。』
秀と零にも背を押されながらも、私は嬉しくてお礼を言いその場を去った……。
そういえば……。
私と槙島先輩の出会いって……
何だったっけ……?
私は仕事へ向かいながら、ふと…そんな事を思い出すのであった……。