第5章 気づいた気持ち
だが、その後も話題は潰える事なく話は続いていく…。
「でもさ、まさか悠が監視官になるとは思わなかったよ。」
『んー。…そう?』
「そうそう。頭良いのは知ってたんだけどさ。まさか、監視官とはねぇ……。」
「きついって話だしね…。」
と、凜も澪に続き同意の声をあげる。
そして更に澪は続ける。
「メンタルケアも大変らしいし…?」
すると更に凜が続く。
「悠くらいの頭脳あったら、もっと良い職あったでしょ〜…。」
「「もったいなーい。」」
2人は声を揃えて言う。
私は…全ての官公庁に適性が出た。
しかもそれはトップレベルだったという……。
それに、そんな成績を残せたのは私1人だったらしい。
正直、自分でも何がすごいのかいまいちよくわからなかった……。
でも、私にしか出来ないことがそこにある。
人の役に立ちたい。
それが苦労する道であったとしても、そうでなかったのしても、結局私はそういう仕事を選んだのだろう。
自己満足だと言われるかもしれない……。
それでも良かった。
どう思われてもいい。
少しでも、人の役に立ちたかった……。