• テキストサイズ

PSYCHO-PASS ー真っ直ぐな瞳ー

第5章 気づいた気持ち



「悠…!!」

「悠〜♪」


幼馴染みの、凜と澪だ。
2人は双子で行動までとてもよく似ているが、性格は真逆と言っても良いと私は思っている。


『澪、凜。ごめんね、待たせちゃった…?』


私が訊ねると、2人は揃って


「「大丈夫だよ〜。」」


と言う。
私はそれにすこし笑ってこう言った。


『それじゃ、行こうか。』

「「はーい。」」


2人は私の車に乗り込もうとする。
すると、凜が運転席に乗り込んでいる。


『え…凜、どうしたの?』

「疲れてるんでしょ?運転くらい代わるよ。」


優しく微笑む凜。
……その心遣い、恐れ入ります…。
苦笑する私に、


「そーそー。こういう時にしか凜はパシれないよ〜?」


と悪戯っぽい笑みを浮かべた澪が続けた。


「ちょっとお姉ちゃん。ふざけてないでちゃんとしてよね。悠は疲れてるんだから……。」


澪に少し叱るような口調で言う凜。
本当、仲が良いんだよなぁ…としみじみ思う。


「はいはい。」


と苦笑して言う澪。

"これじゃ、どちらがお姉さんなのかわからないね。"
という言葉は言わないでおいた。
楽しいからそれで良いだろうと思った。

……先ほどあれほど悩んでいたのが、今は嘘みたいに晴れやかだった。
/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp