第5章 気づいた気持ち
シャワー浴び、バスルームから出ると私はサファイアに
『色相チェック。それと適当に音楽流して……。クラシック。』
=現在の色相、ターコイズブルー。…お気に入りリストから参照します。=
静かな音楽が流れる……。
私はそれを右から左に聞き流し、考え事をしていた。
……ターコイズブルー。結構濁ってなかった。
1晩泣いた割にはクリアだ……。
私は……そんなに薄情なのだろうか……。
そう思うと胸が軋む……。
今だからわかるが、私はまだ幼い頃……。
彼を幼いなりに愛していた…。
そして、たぶん今も……。
だからこそ、余計に苦しくて、切なくて…悲しい……。
『っ……。どうして……。』
食事に手をつける気になれず、結局私は朝食をほとんど残してしまった。