• テキストサイズ

PSYCHO-PASS ー真っ直ぐな瞳ー

第4章 裁けぬ人




Side of 狡噛


とりあえず、1係の皆には連絡をした。
電波妨害装置は縢が破壊した、と連絡があった。
そろそろ、助けも来るだろう。

監視官が来る前に…奴をどうにかしないと……。
縢はともかく、何も知らない如月監視官は負傷してしまうかもしれない。
何故だか、それだけは絶対に避けたかった……。

俺が動き回る度に響く銃声…
俺は既に何発か、銃弾を浴びていた。
そして、俺もドミネーターで奴を捉えてはいた。
だが、相手には大きな傷を負わせてはいないようだ。
相手の動きが鈍った様子はなかった。


「くそ……っ!!」


下腹部を押さえながら階段を上る…。一段、また一段と…。
出血が酷い。
階段を上る度に身体が重くなる様な感覚に陥った。
出血からか、視界が霞んできた。息もしづらい。

コツ…コツ、と淡々とした足音……。


「何処だ…?」


男の呟きが響く…。
点々と血が続いている…。どうやら、男はそれを追ってここまで来たようだ。
男は不気味な笑みを浮かべた。


そして、狡噛の後ろ姿を見つけ、銃を構えた……。


「ゲームオーバーだよ。執行官……。」


パァン!!と乾いた銃声が二発ほど響いた。





/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp