• テキストサイズ

PSYCHO-PASS ー真っ直ぐな瞳ー

第2章 パラライザー


Side of 如月



既に日も暮れた…雨の降る…肌寒い日の事だった……。
街頭スキャナーに検知された男性が女性2名を人質に取り、寂れた地下街に逃げ込んだのだという……。

私は縢君、狡噛さんと共に現場へ向かった…。






『えっと…縢君、狡噛さんの地下街内での単独行動を許可します。……気をつけて…。』

「さっすが、如月監視官!!わかってる~♪」

「落ち着け、縢。……監視官も、気をつけてくれ。」

『はい。了解です。』


2人と別れたあと、暗い廃墟の長い長い廊下を進む……


『うっわ……。暗い…。』


予想以上の暗さに足がすくむ…。
それでも勇気を振り絞って中を探索しながら進む…

しばらく進んだところで、無線が入った…




《こちらハウンド4》


縢君だ。


《男女、1名ずつ確認したぜ~》

『…男女1名ずつ…?人質は女性2名のはずじゃ…?』

《何処かに置いてきたのかも知れないな。
 2人も人質が居たら、邪魔だろうからな…。》

《んで、どうする?悠ちゃん》


……選択を迫られる…。
自分の選択の所為でもしかしたら人が死ぬかも知れない…。
どくんどくんと心臓が激しく脈打った……。


《監視官、そう考え込むな。
 ……呑まれるぞ…。》

『っ!?…すみません。……縢君、犯人の尾行をお願い。狡噛さんも縢君と合流して犯人の尾行をお願いします。……もしかしたら、別の場所に女性を監禁しているかも知れないので……。』

《了解!!》

《了解…》


2人の声が重なり、それを最後にブツッと音を立てて無線が切れた…。




私は…このまま単独行動をする事を決めた。

/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp