第1章 序章
「監視官…?…如月監視官……!!」
『え……?あ……。』
思考の空間から現実に呼び戻された私は皆の視線が自分に突き刺さっていることに気がついた。
『すみません…。考え事をしていました……。』
「考え事…か。…会議に集中してくれ。如月監視官。」
『はい。すみませんでした…。』
「ギノさーん。あんまり怒らないであげてくださいよ~。可哀相っすよ~ww」
縢君の陽気な声で、場は少し和んだ……。
一方……
【Data】
如月 悠 性別:女
2092年 9月1日生まれ 星座:乙女座 血液型:AB型
名門 聖ロナウド大学を首席で卒業
訓練施設でも首席であった
明るく、理性的な人間で周囲の人間からの人気も高い
そのため、友人も多く人望も厚い
だが、一人で思考の世界にのめり込む事もしばしば…
「……ふっ。珍しい人材が入ってきたな…。面白くなりそうだ……。」
局長が怪しく笑っていた……。