第10章 決着
「…〜?…〜〜‼
悠ってば……っ!!」
『っ!?
…あ…。』
凜に呼ばれ、はっとする。
「も〜。
……話、聞いてた?」
『……ごめん。聞いてなかった。
凜、何……?』
私の幼馴染みの1人である凜は私をじとっと見つめる。
「も〜。
悠、忙しいのはわからなくもないけど私達といる時くらいは考えごとやめなよ〜。悪い癖だよ?」
呆れたように溜息を吐いて続ける凜。
私は申し訳なく思い謝罪した。
『ご、ごめん……。』
「そうやって、すぐに謝らない……っ!!
…監視官のエリートさんなんだからっ!!
……それじゃあ、今日1日めいいっぱい私達に付き合ってよね‼
それで許したげる。」
私が俯いていた顔をそっと上げる。
すると、凜がにっこりと微笑んだ。
『え……。
そ、そんなことで良いの……?』
「……そ、そんなことって…。
あんたね。貴重な休みを私達に割かれるのよ?
……少しは文句の1つも言えないもんかね……。」
『え、だって…。
私も一緒にいたいって思ってるし、いつもお世話になってるし……?』
思ったことをそのまま口にする。
…すると……