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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第14章 Alteregoism by みきちん


懐かしい光景を見ていると、
いきなり目の前が真っ暗になる。


そして、また光の階段が現れた。

俺は再び一歩ずつ階段を上っていく。

そして同じようにまたドアが現れた。


今度はどの場面なんだろう……


俺はゆっくりとドアを開けた。


そこは高校の屋上。



「わりぃ、遅れた」

後ろのドアが開き、
雅紀と和也が俺たちの元へ走ってくる。

「おせーよ、腹減った」

「ごめんごめん、売店混んでて……」

冗談で怒っているのに、
雅紀は優しいから本気で謝ってる。

「早く、食おうぜ」

弁当を開けて準備万端の翔。

「もう、食べている人いますよ」

そう言う和也の目線の先には、
チョココルネを頬張る智。

「ゴホッ…」

みんなの冷たい目線が突き刺さり、
喉を詰まらせた。

その姿を見て、
俺たちはケラケラ笑っていた。


高校の頃の笑いのツボはよくわからないけど、
ずっと5人で過ごしてずっと笑ってた。


本当に楽しかったし、みんな好きだけど……


雅紀へ抱いていた感情はまた別だった。


俺は雅紀が恋愛対象として
『好き』だったんだ。

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