Welcome to our party 2 【気象系BL】
第14章 Alteregoism by みきちん
目をゆっくり開けると、真っ暗な世界。
自分の姿でさえ、確認することが出来ない。
すると光の階段がゆっくりと現れ、
上に向かって伸びていく。
目的地がどこなのかわからないが、
一歩ずつ階段を上っていく。
暫くすると階段が途切れ、
目の前にドアが現れた。
ドアノブを回し、中に入った。
そこは高校の中庭。
後ろを振り返ったが、
ドアは忽然と形を消してた。
キョロキョロと辺りを見回していると
目の前を学生服の男が通る。
その男は合格者の番号が
貼り出されている掲示板に向かった。
あれは……中3の俺だ。
じゃあ、もうすぐしたら……
また俺の前を学生服の男が通った。
その男は俺……正確に言えば、
中3の俺の隣に立ち、
同じように掲示板を見つめる。
「「あった!」」
そう、見事に俺たちの声がハモったんだ。
そして互いの声にビックリして、
目を合わせたんだ。
2人でどちらともなく笑いだして……
「俺、松本潤。よろしくな」
「俺は相葉雅紀。よろしく」
これが俺たちの初めての出会い。