Welcome to our party 2 【気象系BL】
第14章 Alteregoism by みきちん
「あー、俺も飲みたかった」
「ふふっ、潤は車で来たんだから
仕方ないでしょ?」
後部座席で頬を紅く染め、
可愛く笑っている。
お酒入ると可愛さに拍車がかかる。
「良かったら、
うちで飲み直さない?」
「うん、いいじゃん。
そうしよう、明日休みだし……
あっ、智と翔も誘おうよ!」
「潤、いいの?」
「あんなに喜ぶ姿見て、
ダメだって言える?」
バックミラー越しに
後部座席の和也を見つめる。
嬉しそうにスマホを操作する和也。
「言えないな……」
「えっ、ホント?
ねぇ、智、来れるって!」
電話しながら俺たちに報告する。
「じゃあ俺、翔に連絡しようか?」
「もう、かけてるから。
あっ、もしもし翔?今から出てこれない?」
普段、人任せな和也も今日は積極的で……
「ホント?翔も来れる?
やったー!ねぇ、みんな揃うよ」
身体を前に乗り出して、俺たちに報告する。
「わかったから、落ち着けよ」
俺は目の前にある髪を撫でた瞬間、
明るい光が和也を照らした。
「「うわぁぁぁぁぁ」」
2人の叫び声で前を向くと、
目の前は真っ暗になった。