Welcome to our party 2 【気象系BL】
第13章 灰白 by のさまじょ
腹に出たそれを指で掬うと、口に運んでべろりと舐めた。
「なにをする…」
足の間に神職が身体を滑らせた。
「お主を、私の物にする」
「え…?」
謂うやいなや、俺の中にめりめりと入ってくるものがあった。
「あっ…ああっ…何をっ…」
「雅…私の物になれ…」
このような悦楽が、この世にあるなんて…
「やめてっ…おかしくなるっ…」
「もっと見せろ…雅…もっとだ」
「いやっ…ああっ…」
突き上げてくるものを抑えることができない。
その白い裸体にしがみ付かないと、身体が震えるのが止まらなかった。
「ああっ…変っ…もおっ…」
「雅…雅…なんとかわいらしい…」
ぐっと腕に力がはいると、その広い胸に抱きとめられた。
「あぁ…名を、名を聞かせて…お願いっ…」
「私の名は…灰白」
目の裏に、山の中を優雅に駆け回る白い狼の姿が浮かんだ。
「あ…ああ…灰白…」
「雅…お主は、私のものじゃ…」
「灰白っ…」
突き抜ける衝動が身体を貫いた瞬間、俺は灰白の肩を噛んだ。
赤い血が流れても、灰白の動きは止まらなかった。
このように美しい者から求められる歓びが身体を駆け抜けた。
「灰白…もっと、欲しい…」
その日、マタギの小さな村から
一人の男が姿を消した
【おわり】