Welcome to our party 2 【気象系BL】
第12章 金木犀の涙 by うめ
「ああっっ…雅紀っ…あぁん…」
「はぁっ…はぁ…潤…」
雅紀が俺の身体を揺さぶる。
若くて逞しいその身体から汗が俺の身体に滴り落ちる。
時に唇を重ね舌を絡ませながら何度も俺の身体を貫いた。
時間が経つのも忘れ何度も何度も…雅紀は若いその精を俺の中に放った。
愛を与えられた。
でも俺は…足りない。
何度抱かれても…足りないんだ…。
雅紀…貴方が欲しい…。
「あぁ…潤…もう…」
「雅紀っ…俺を愛して…雅紀っ…」
体勢を変え雅紀の上で腰を振り続ける。
雅紀は俺の腰を支えながら声を上げた。
もう帰さないよ…。
「雅紀っ…ずっと一緒に居て…」
「潤…」
腰を振りながら…布団の下に手をやる。
「あぁっっ…また出るっっ…」
「イくっっ…雅紀っっ…」
雅紀が俺に最後の精を放つと同時に…俺は手に取った銀の刃を雅紀の首に向かって振り下ろした。
「雅紀…愛してる…」
俺の腕の中で雅紀はとても美しい顔で眠っていた。
切り取った首から流れる液体が…俺の身体と着物を赤く染めた。
「愛してるよ…これでもうずっと一緒…」
永遠に離れない…。
雅紀と繋がったまま…俺はまだ温かいその唇に何度も口付ける。
すると閉じられた瞳から…涙が一筋溢れ落ちた。
その涙からは…金木犀の香りがしていた…。
ーTHE ENDー