Welcome to our party 2 【気象系BL】
第95章 第二ボタン by チャコ
高1の春…
僕はいじめられていた。
新入生代表で挨拶した直後だったから…きっと僕が入試で1位になったことが気に入らなかったんだろう…
わりと頭の良い学校だと思ってたのに…
実際は勉強しすぎて煮詰まったヒステリックな奴らが多かった…
無視とか嫌味とか…
立ち向かうのも逃げるのも面倒くさくて
放っておいたらエスカレートしていって
最終的に…トイレに閉じ込められて水をぶっかけられる…っていう…
どっかで見たことあるような…古いイジメに到達した。
「気取ってんじゃねーよっ」
なんて…これまた古い捨て台詞を吐かれて
つっこむ気も失せた。
トイレに一人取り残されて…
何もかも面倒くさくなった時…
「何?どしたの?水道壊れた!?」
って…トンチンカンなことを言ってきた人が櫻井先輩だった。
びしょびしょの僕を前に一人慌てながら…
でも…とても優しかった…
「おいで…そのままじゃ風邪ひくから…」
やっと事態を悟った先輩が僕の手を引いてサッカー部の部室に連れて行ってくれた。
「ほら、コレ着な…」
そう言って貸してくれた…
先輩の学ラン…